ご飯に誘われるひと、誘われないひとの【決定的な違い】

お金持ちは、なぜお金持ちなのか

「〇〇さんにとっては、こんな金額、はした金ですよね」

こんなやりとり、どこにでもありそうだし、もしかしたら自分自身も言ったことがあるかもしれない。しかしこの言葉は、

とても失礼に当たる言葉だと覚えておいた方がいい。

この言葉を言ってしまう気持ちも、確かに理解はできる。

月収20万円のひとと、月収200万円のひとがいるとして、同じ1万円に対する価値観は、月収20万円のひとの方が高いに決まっていると感じるかもしれない。

しかし、この考え方は誤りである。

なぜなら、月収20万円のひとと同じように、その1万円の価値を忘れずに、大切にしようとする姿勢を維持していたからこそ、月収200万円稼げているといえるからだ。

お金を増やす為には、減らすもの(支出)を抑えることも大切で、お金を増やすために、最初は減らさなければいけない(投資)ことも多い。

資金繰りをしっかり管理し、ひとつひとつのお金を大切に扱ってきた結果、月収〇〇万円という形になって表れただけである。

したがって、収入の多寡が、お金の価値に影響を与えることはない。

誰にとっても、1万円の価値は1万円である。

そこを理解できなければ、「憧れの月収〇〇万円」という形には辿り着けないだろう。もし辿り着けたとしても、短期的な結果になる可能性が高いはずだ。

なぜなら、自分自身で収入が上昇するほど1万円の価値は下がると言っているようなものだからである。事実、年収1000万円以上稼いでいるビジネスパーソンでも、家計は自転車操業というケースだって山ほどある。

今すぐに、この思考は捨てるべきである。

ご飯に誘われるひと、誘われないひと

上司や先輩、もしくは自分より稼ぎがいいひとからのご馳走や、何か施しを受けたとき、

「このひとは自分よりお金を持ってるから、施しを受けて当然だ」

という気持ちが心の中に存在していると、無意識に感謝の気持ちは薄らいでしまいます。

そして、その気持ちは自然と相手に伝わるものである。なぜなら相手は、前述したように、自分よりもお金と向き合っている可能性がとても高いからだ。

何か施しを受けたなら、自分と相手とのお金の多寡に関わらず、感謝の気持ちを抱くことと、お礼は必ず、絶対に忘れてはいけないことを覚えておいて欲しい。

例えそれが、缶コーヒー1本や、飴玉ひとつにしても、です。

自分がひとにご馳走をする時のことをイメージすればわかりやすいと思いますが、

ご馳走して、それをわざわざ感謝してほしいなんて、そんなこと、いちいち誰も思っていない。ですが、

「ご馳走されるのは当たり前」という受け取られ方よりも、感謝された方がやっぱり気持ちいいしうれしいはずです。

どちらの対応をとられても、ご馳走する側は表面にはださないですが、

内心では「このひとはえらいな~、また連れていきたいな~」とか「このひとはもったいないな~」など、内心では必ず感じています。

結果的にそれが、いつも誘われているひとになるのか、誘われなくなってしまうひとになるのかに繋がります。

ご飯に誘われなくなる理由は誰も教えてくれない

例えばご馳走をしたとして、相手からロクな挨拶や感謝がされなくても、多くのひとは表面上対応を変えないし、その後、そのことを伝えてくれることもありません。

したがって、自分自身で気付き、改めるしかありません。

なぜなら、ご馳走したひとが「もったいないひとだな」と感じたとしても、それをその時ご馳走した側の人間が伝えると、この時点では感謝すべき相手が自分自身になってしまうので、結果的に「自分に感謝しなさい」という形となり、本当に伝えたい本意の部分がずれてしまうし、ややこしい伝わり方になってしまう可能性があるからです。

よって、よほどそのひとのことを考えてくれるひとでもなければ、結果、「次回から誘わなければいいや」という結論に至ってしまうので、感謝の気持ちを抱けないひとは、自分自身で改めない限り、周囲から改めるよう伝えられることも少ないといえます。

ある社長が語った、50円の話

長期的な成功を収め、現在もカリスマ的な経営者の方が、最も業績に勢いのある時期に、こんなことを語っていました。

「朝方出社する為、ビルの中の自分のオフィスが入っている階まで、エレベーターで昇ろうとしていた時、入口付近になぜか50円玉が落ちていた。

 とても悩んだが、その時は少し急いでいたこともあり、素通りしてしまった。

僕はこの日、一日中仕事が手につかなかった」

なぜ50円玉を拾うこともせずに、無視して素通りしてしまったのか。

自分の「お金に対する姿勢」が傲慢になっているのではないか。

この出来事を通して痛感し、その日は一日中悔やんでしまったと語られていました。

とても有名な大社長で、会社の勢いもすさまじい時期に、このことを語られていたのです。

このお話は「お金の価値は変わらない」ことを表現しているとても印象深いお話です。

この姿勢を大切にしているからこそ、現在でも長期的な成功を収め続けているんだと思っています。

ここまでのレベルに到達するのは、まだまだ僕には難しいですが、

「お金の価値は変わらない」ということを理解すること、ひとから施しを受けたら感謝とお礼は必ずすること、このふたつだけでも理解し実行していくことができれば、周囲からより大切にされますし、ご飯に誘われる回数も上昇していくことでしょう。おしまい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA