こんにちは☺ちょっぷです☺
早速ですが、みなさんは一部で話題を呼んでいる
【カントリーマアム2040年問題】
をご存知でしょうか??
昨年から今年にかけて、猛烈な物価高やインフレに見舞われている日本ですが、
それらを身近で具体的に実感できる内容だと思ったので、ご紹介していきたいと思います。
目次
カントリーマアムの隠れ値上げの推移
まずは、カントリーマアムの数量(個数)やグラムを、
変化のあった年代別に記した以下のデータをご覧ください。
2005年 定価323円 一袋数量:30枚 1枚あたり重量:11g
2007年 定価323円 一袋数量:28枚 1枚あたり重量:10.5g
2009年 定価323円 一袋数量:24枚 1枚あたり重量:10.5g
2014年 定価323円 一袋数量:20枚 1枚あたり重量:10.5g
2016年 定価323円 一袋数量:20枚 1枚あたり重量:10g
2022年 定価323円 一袋数量:19枚(7月発売分~)
カントリーマアムは、不二家(株式会社不二家)のいわずとしれた大人気クッキーですが、
発売当初は一袋あたり28枚入りでスタートしています。
そこから、一時的に30枚に増量していた時期もありましたが、
2007年以降、その個数は減少をし続けています。
また、個数だけでなく、グラム数も軽くなっていることから、『一つあたりの量』自体も減少していることがわかりますね。
これらの要因は原料の高騰や機械の高性能化(規格重量のばらつきの減少)など
様々あるでしょうが、一言で言うと『隠れ値上げ(ステルス値上げ)』といえます。
つまり、本質は値上げと変わりありませんが、変化の対象を販売価格ではなく中身の量とすることで、
何とか『販売価格自体は値上げせずに据え置きできる』という訳です。
捉える人によっては『だまされた!』と感じるかもしれませんが、これもひとつの企業努力なんですね。
もし『販売価格』が変わっていたら・・・。
しかし、ここ10年ほどの間に、
約30%以上もの中身が減少していますので、
これが『隠れ値上げ』ではなく、
販売価格に転嫁されていた場合、定価は約420円となってしまいます。
そう考えると、
『田舎のおかあさんの手作りクッキー』
というよりは
『セレブなマダムの贅沢クッキー』
と、なってしまいますね。
カントリーマアム2040年問題
カントリーマアムの『隠れ値上げ問題』によって、
今ネット上でまことしやかに囁かれているのが、『カントリーマアム2040年問題』です。
2040年問題とは、
この減少傾向が続いてしまった場合
『2040年にはカントリーマアムは消滅してしまう』
といったシミュレーションを指しています。
筆者的には、『隠れ値上げ』も限界が訪れた場合、
最終的には販売価格に反映させたり、もしくは一部の原料を変更したりと
『個数を少なく、小さくする』といったこと以外の対策を講じると思いますので
2040年問題はあまり現実味を感じませんが、
消滅はしないとしても、厳しい変化になるであろうことは考えられるでしょう。
身近なインフレ/物価高から『円の価値』を意識してみよう
今年に入ってからは
特に急速なインフレや物価高などで
『円の価値が下がリ続けている』といわれますが
円だけを稼ぎ、円だけを貯め、円だけで物を買っている僕たち日本人の多くは
円の価値の減少に対して、
いまいち実感や危機感を抱いていないことも多いことでしょう。
今回取り上げた『カントリーマアムの隠れ値上げ』のような、
身近な物価の変化などから
インフレ/物価高などの影響による『円の価値の減少』を
少しずつでもいいので、実感していくことが、
経済動向に関心を持つひとつの良い機会となるのかもしれませんね。おしまい。