【デフォルト効果】日本人が銀行預金から脱却できない理由

今回は、【日本人が銀行預金から脱却できない理由】について記事を書いていこうと思います。

本記事を特に読んでほしいのは以下の方々です^ ^

⚪︎物価高/円安に危機感を感じている方

 

⚪︎銀行の低金利に慣れてしまっている方

 

⚪︎デフォルト効果について詳しく知りたい方

それでは早速行きましょう。

銀行預金がベターな理由

稼いだお金を100%タンス預金にでもしていない限り、

ほぼ全ての方々はどこかしらの口座にお金を預けていることだと思います。

なお、家計の金融資産を確認してみると、

現金・預金の割合は50%を超えているのに対して、

株式や投資信託などの運用にかけられているお金の割合は約15%と、非常に低い割合にあります。

つまり、この超低金利状態の現代においても、ほとんどの方々は証券口座ではなく銀行口座にお金を預けているということが見て取れます。

さて、ここで疑問に感じるのは

なぜこれほどまでに多くの方々が銀行預金に固執してしまっているのか?

といった点ですね。

銀行預金に固執する本当の理由

銀行預金に固執する理由は

結論から言えば、『デフォルト効果』が大きいと考えられるでしょう。

『デフォルト効果』は一種の『惰性』ともいえますね。

⚪︎デフォルト効果

 

人間の意思決定や選択が最初に設定されている初期値(デフォルト)に影響されるという心理的傾向のこと。

デフォルト効果の例としては『臓器提供の同意率』が有名ですね。

同意率が低い国では臓器提供をしてもよいという人が意思表明をすることになっているのに対し(日本もこの方式)

同意率が高い国では臓器提供をしたくないという人がそのことを意思表明をすることになっています。

つまり、ひとは困難な選択を前にすると、元の設定や基準に従ってしまう習性があるということです。

そしてその習性が、お金の預け先にも現れているのではないでしょうか。

銀行預金は『否』か

もちろん、筆者も銀行預金の全部が全部だめだと考えている訳ではありません。

ただ、お金の預け先として資産の多くの割合を銀行預金に頼ってしまっているのは『資産配分のバランスが悪い』と伝えたいだけです。

では、なぜこれだけ多くの方々から、銀行預金は支持されているのか?

それは、かつては銀行預金も金利が非常に高かったからです。

約30年前の1990年などでは、普通預金でも6%記録していた時期もあり、

当時の銀行預金は『富の貯蔵庫』としても、最高の機能を果たしてくれていました。

また、銀行や預金方法にもよりますが

一般的に預けたお金は1000万円までは保証され、

基本的に減ることはなく、すぐに引き出しができる、といったメリットもあります。

つまり、過去の銀行預金は

『増殖・保存・緊急対応』という三拍子が揃っていたんですね。

しかし、時代とともに銀行の『増殖機能』はぐんぐん低下していき、

現状の銀行預金の平均金利は約0.002%程度と

もはや増やすことは全く期待できなくなりました。

時代は変化し、金利も低下したにもかかわらず、それでも銀行預金が支持されるのは、

親世代が銀行預金で果実を得ていたからであり

世代を通じて『使って当たり前・預け先は銀行預金が当たり前』という慣習が確立されてしまったからでしょう。

慣習に疑問を持ってみよう

かつての時代から大きく変わり、私たちを取り巻く環境は風向きを増すばかりとなっています。

そのような状況の中では、『お金を増やす機能』も上手に使っていかなければ、

自分で自分の首を絞めてしまうことになりかねません。

つまり、ここで考えなければいけないのは、

『お金の仕分け』です。前述したように銀行預金のメリットは『保存・緊急対応』であり、

かいつまんでしまうと『流動性』が最も優れています。

つまり、『緊急時の生活防衛資金に最適な預け先』といえるんですね。

裏返すと、『生活防衛資金』以外は、銀行預金に預けていてもメリットはありません。

そして、銀行預金が失ってしまった『増殖機能』は、預け先を変更することで自主的にカバーしなければなりません。

そこで登場するのが『証券口座』です。

はっきりと伝えておきますが、現代の『富の貯蔵庫』は、銀行口座ではなく証券口座です。

ですので『生活防衛資金』以外は、証券口座で運用していきましょう。

ネット証券で口座を開設しよう

ちなみに、証券口座はネット証券で作成することを強く推奨します。

下手に店舗に伺ってしまうと、口座を作るだけではなく、余計なものを売り込まれる可能性が高いからですね。

なお、ネット証券の開設は、webさえ繋がっていれば、早ければ5分程度で完了します。

その時、一緒にNISA口座も申し込んでおくと手続きも楽になると思います。(開設手続きの時に案内があります)

筆者自身はSBI証券と楽天証券を利用しており、どちらもおすすめのネット証券ではありますが投資初心者向けにわかりやすさ重視でいうと楽天証券がおすすめです。

もちろん、開設手続きは無料ですので、安心して開設してみてください。

開設は一週間程度で行われると思いますので、開設され次第、お金の仕分けをしていきましょう。

投資はコワイと言われがちですが、そもそも怖くなるような額で投資する方法は推奨できません。

投資信託であれば100円から投資ができますので、

この金額なら最悪勉強代として割り切れる

といったくらいの少額から初めてみればいいでしょう。

また、投資初心者の運用ルールは【長期・積立・分散投資】です。

これはまた本ブログでも詳しく解説していきますね^ ^

とにもかくにも、ファーストステップは証券口座を作ることからです。

無料で作れますので、まずは最初の一歩を踏み出しましょう。おしまい。

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