【FPが解説】投資初心者の為の『ドルコスト平均法』の真価

こんにちは☺ちょっぷです☺

今回は、『ドルコスト平均法』についてわかりやすく解説していきます。

投資初心者の黄金ルール

投資を始める上で、初心者の黄金ルールとも言われている3つの投資法、それが

『長期・分散・積立投資』です。

そして、『ドルコスト平均法』という投資法は、『積立投資』の中で推奨される投資法です。

『積立投資』なので、

ドルコスト平均法もかいつまんでしまうと

積み立てて投資をしていきましょう。

という結論に着地します。が、

もう少し補足説明すると、

『値動きに惑わされる事なく、どんな状況においても毎月一定額を購入し続ける運用方法』

といえるでしょう。

確かに株価などの値動きは毎日のように変動しているため、一括購入するにしても

投資初心者が購入タイミングを見極めるのは困難を極めますよね。

であれば、

購入タイミングを見極めず、毎月決まったタイミングで決まった金額を購入し続けましょう、

というものが『ドルコスト平均法』の考え方です。

ドルコスト平均法のメリット

『ドルコスト平均法』には

もう一つ大きなメリットが存在します。

それは、どんな値動きの時でも毎月一定額を購入することによって、値動きが高い時には少しだけ、値動きが低い時により多く購入できるという点です。

字面だけ見てもあまりピンとこないでしょうし、

どこか当たり前に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、

このメリットをきちんと理解できている方は実は少ない傾向にあります。

ドルコスト平均法の運用例

わかりやすく例をだしてみます。

投資商品をリンゴに例えて

毎月一定額でそのリンゴを買っていくとします。リンゴの値段は以下の通り。

1ヶ月目 一個/200円

 

2ヶ月目 一個/50円

 

3ヶ月目 一個/100円

 

毎月の購入金額/1000円

この条件だと購入個数は以下になります。

1ヶ月目/5個

 

2ヶ月目/20個

 

3ヶ月目/10個

ドルコスト平均法は、基本的にこの買付方法を繰り返していくだけですが、

注目すべきは値動きに合わせ、購入個数は異なっているという点にあります。

そして、肝心の『運用成果』

【購入数✖️最終価格】で決まる為

仮に3ヶ月目に購入したリンゴをすべて売却するとすれば

35個✖️100円=3500円(運用成果)

となります。

では仮に

同じ条件で一括購入した場合は

3000円で200円のリンゴを買うことになるため

15個✖️100円(最終価格)=1500円(運用成果)

このような結果となります。

この結果をみてみると

リンゴが200円の時に一括で買う訳ない!

と、そのように感じられる方もいらっしゃるでしょうが、

これはあくまで投資商品をリンゴに見立てただけなので

同じように投資初心者が投資商品の値動きを見て、タイミングを図ることができるのか?

という話になるんですね。

ドルコスト平均法の真価

そして、『ドルコスト平均法』の強みは

前述した『値動きが悪い方向に進んだ時に、より多く購入できる』

という点にあります。

実際、もう一度リンゴの例を見てみると、価格が暴落したときに、一番多くリンゴを購入できています。

したがって、『ドルコスト平均法』の投資法は、価格が暴落した時こそ、その真価を発揮できるのです。

しかし、それをよく理解できていないひとが、値下がりや暴落のニュースをみてしまうと、

不安になって投げ売りしてしまい、結果的に損をだしてしまう、ということになるんですね。

そのような事態を避けるためにも

『ドルコスト平均法』はしっかり理解しておきましょう。

ドルコスト平均法のデメリット

なお、ドルコスト平均法にもデメリットは存在します。

デメリットというか、

そもそもドルコスト平均法は【リスク分散の投資法】なので、投資において”70点~80点を狙いましょう”というもので

100点を狙う投資法ではないということにあるでしょう。

リンゴの例でも、仮に2か月目の暴落時に一括購入しておいて、

その後価格が戻る、もしくは上がった時に売却した方が運用成果は高くなります。

しかし、投資初心者がそれを行おうとするには、大きなリスクを伴うことも理解しておかなければいけません。

また、時間を分散するということは、その分時間を犠牲にしてしまうということも忘れてはなりません。

仮に100万円を投資する場合、

はじめのひと月目に100万円全部を投資する場合と、1年かけて100万円を分けて投資する場合であれば

前者の方が運用(利率)の恩恵を初めから100万円分受けられるため

資産形成スピードは、はじめに全額入れておいた方が良いというケースも考えられます。

しかしこれも、慣れていなければその後の値動きに精神が削られる恐れがあるため、

投資初心者にはこれらのデメリットを加味してなお『ドルコスト平均法』が推奨できると考えられるでしょう。

まとめ

今回は、『ドルコスト平均法』について解説しました。

投資初心者の黄金ルール『長期・分散・積立投資』において

最も理解するのが難しいのが『ドルコスト平均法』だと思います。

これが理解できれば、暴落時に狼狽して投げ売りしてしまうひとが減少するはずですので

投資を始めるならば、きっちりポイントは押さえておきましょう!

おしまい。

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