働くひとは、体が資本。よく言われている言葉ですね。
誰しも健康は大事なことだとわかっていると思います。
しかし、わかっていながらも、ついつい無理をしてしまうこともまた常です。
「今は体を酷使してでも頑張るときだ」
「多少無理してでも、自分だけは大丈夫だろう」
そんな風に、あまり根拠のない自信を抱いてしまっているひとも多いのではないでしょうか?
実際、健康の有難みを本当に感じるのは、健康ではなくなってしまったときだと思うので、健常者に健康に気を遣えと伝えても、なかなかピンとこないことも理由のひとつとして挙がるのかもしれません。
しかし、「体は資本」であるならば、その「資本の額」を考えたことがあるひとはいるでしょうか?
今回は働く僕たちの体、その資本について考えていきます。
目次
体は「資本(元本)」である本当の理由
なぜ体が資本なのか。
その理由はシンプルに僕たちは頭や体を使って仕事を行っているからだと思います。
「金持ち父さんシリーズ」で有名なロバート・キヨサキ氏風に言えば「体(資本)はポケットにお金を入れてくれるもの」となるでしょうか。
例えば、仮に年収400万円の収入を得ていたとします。
「体が資本」であるならば、この400万円は「利子収入」という見方もできるでしょう。
つまり、400万円の収入の、「元本」は体ということです。
では、400万円の収入のあるひとの、「元本」でもあり「資本」でもある「体」の価値は、一体いくらなのでしょうか?
年収400万円のひとの、資本(体)の価値はいくら?
体という「元本」を使って、毎年、利子収入という400万円を得ているならば、
そもそもそれだけの利子収入を生み出す「体(資本)」は、一体いくらなのか?
リスクを取りすぎない、一般的な投資の利回りは3%~4%くらいだと言われているので、「体」という「元本」も、
「3%の利子収入」で400万円を得ていると仮定します。
すると、「体(元本)」の「価値」は「1億3千万円」となります。
あなたはすでに、1億円以上持っている。
今、手元に一億円以上もの大金を手渡されたなら、どうしますか?
保管するにしても、運ぶにしても、それはそれは、慎重に、また大切に扱うのではないでしょうか?
しかし実際に、体も「お金」という姿ではないだけで、ひとりひとりの体は、それだけ「大きな価値」を持っているということです。
ただ単純に「体は資本だから」といって健康を促されるよりも、
具体的に、どれだけの価値を生み続けている「資本(元本)」なのかをイメージできると、これまでよりは少しだけ、体を大事に扱っていこうと思えますよね。
お金持ちが最後に欲するのは、時間と健康
ある社長さんが、
若い時期から会社を立ち上げ、休むこともなく激務をこなし続け、やがて社会的成功は掴めるに至ったが、無理がたたって健康を損ない、40歳を迎えずに亡くなってしまいました。
「少しだけでも、仕事と同じように、体にも気を使ってあげればよかった。」と無念そうに語っていた。というお話を伺ったことがあります。
若いうちは多少の無理も利きますし、「自分だけは大丈夫」とたかをくくってしまう気持ちもよくわかります。
しかし、ある方向にだけ偏りすぎてしまうと、健康そのものを失ってしまうリスクも内包していることもまた事実です。
病気は100%回避はできないが、確率を下げることはできる
病気や健康は、あくまで「確率論の学問」なので、「絶対に避ける」ということはできません。
しかし、その確率を自身で下げることはいまからでもすぐに取り掛かれるはずです。
食生活などの見直しや、多少の運動の取り入れ、年に一度の定期健診など、
「体は超高価なモノ」という意識をもって、少しずつでも取り入れていきましょう(*^^*)