【生活コストにおける7つの真実】「地方暮らしは、経済的に楽になる」は本当なのか

僕は大分県⇒福岡県⇒千葉県⇒東京都⇒大分県と

都会暮らしから、地方、田舎暮らしも経験してきました。

現在は、地方暮らしを選択していますが、決して「コストパフォーマンス」で移住を決めたわけではありません。

生活を取り巻くコストに関しては、東京近郊で住んでいくのも、地方暮らしにしても

それほど大きくは変わらないと考えています。

今回は、「地方暮らしは、経済的に楽になる」に関する疑問と、【生活コストにおける7つの真実】がテーマです。

生活コストにおける7つの真実

今回のテーマである

「生活コストにおける7つの真実」は次の通り。

①家賃

②給料

③外食料金

④衣食住

⑤ネット通販

⑥住民税と消費税

⑦自動車の維持費

では、それぞれ順番に解説していきます。

①家賃

「都会は家賃が高い」は間違っていません。

都会によって、どこに住むかで大きく価格が変動するので、具体的な数字は取り上げられませんが

人口が多ければそれだけ需要も高まるので、家賃などの物価に関しては、

人口上昇に伴い、また人気の立地になればなるほど、比例するように上昇していくことになります。

この点から、都会は家賃が高いから。

という理由で嫌悪する気持ちは理解できますし、僕自身も実際に住んでみるまでは、都会暮らしに戦々恐々としていました。

しかし、後述する理由から、結果的に「地方の家賃の優位性」は縮まってしまいます。

②給料

都会暮らしは地方よりも家賃が上昇する可能性が高いですが、その分一般的な「基本給」も上昇します。

全国的な平均年収は、毎年約430万円前後なのに対し、

東京は毎年600万円前後を推移している点からも、

物価に応じて給料の上昇が期待できるでしょう。

前回ご紹介した記事、「マルクスの資本論」で考えれば、給料の本質は「労働力の再生産コスト」となるので、物価に応じて給料が上昇するのは当然の現象と考えられる

つまり、住んでいる場所の違いにおける「給料の額に優位性はない」といえる。

▽参照記事

 

③外食料金

外食料金は、「地方が安い」は嘘だと思っている。

むしろ、地方の方が高いケースも大いにある。

理由はふたつ。

①価格競争が発生しにくい

⇒大手チェーン店を含める「競合店」自体が少ない為、慢性的に価格競争が発生しにくい状態なのがひとつ。

②「仕入値段」を安くできない

⇒もうひとつは、地方のお店は、地元の中小企業や個人店が多く、大手のようにスケールメリットを生かした仕入を行うことが難しいこと。

仕入れ値を安くできない分、販売する商品の単価設定も安くはできない。

◇スケールメリット

仕入規模を増加させることで単品の仕入値を安くさせること。

大手チェーン店は大量仕入れによるスケールメリットが効く分(仕入れ値が安くなる分)、商品の値段を下げることができます。

都会にいけばいくほど、これら2つを兼ね備えた大手企業も数多く出店しており、また競合同士で、さらなる「価格競争」が生まれるので、

結果的に「せんべろ」ができてしまうような、価格設定の非常に安い店舗なども複数存在するようになります。

もちろん都会は、求めれば上限も限りなく高くなりますが、下限も同じように限りなく低くなっているといえるでしょう。

④スーパーの価格

都会のスーパーも、地方のスーパーも、商品に明確な料金の差はありません。

洗剤はどこにいっても同じくらいの料金ですし、食材も同様。

もちろん、場所によれば「驚くような安いお店や穴場」は存在するのでしょうが、そのような「穴場のお店」は、どこにいっても探せばあります。

⑤ネット通販

④と重複する部分ですが、現在は大手ECサイト(Amazonや楽天市場など)も充実しており、

生活周りはネットで購入する割合の方が多いといった方も多数存在するでしょう。

これは、「地方に暮らしていても、都会と同じように欲しいものがすぐに届く」という地方暮らしにおける、大きなメリットのひとつですが、違う見方をすれば、「都会と同じ料金で購入している」といった側面でもあります。

さらに沖縄や北海道などの離島では、時間も費用もプラスで発生することも多いので、

「生活コスト」で考えると、地方暮らしに優位性はないといえます。

⑥住民税と消費税の存在

「所得税」は「累進課税(所得が高ければ支払う金額も多くなる制度)」ですが、「住民税」は「一律10%」です。

消費税も同じく、一律10%。

一律ということは、母数である所得が低ければ低いほど、「風当たりの強くなる制度」だということがわかります。

「マルクスの資本論」で考えると、都会と地方における給料の優位性はないといえますが、

税金面も考慮するならば、地方暮らしの方が「むしろ厳しい」可能性もあります。

⑦車の維持費用

都会と比べて、地方は家賃が安くなりますが、その分「車の存在」が大きなファクターを占めるようになります。

都会にでればでるほど「交通インフラ」は整いますが、

地方の公共交通機関は、日常的に利用するには非常に不便と言わざるを得ない。

電車もバスも、1時間に1本なんてザラですし、

会社も車を前提にした場所に存在していることが多い為、

そもそも通勤に使えない。といったこともしばしば発生します。

結果的に、都会ではあまり交通インフラの充実により

あまり必要とされていない「車」が、地方では必需品に近くなります。

そうなると発生するのが車の維持費用です。

車は所持しているだけで自動車税が発生しますし、保険も加入しなければなりません。

走らせる分だけ燃料代を必要とし、自動車ローンも毎月のしかかります。

また2年ごとに大きな出費となる車検もあります。

結果的に、「家賃で浮いたコストが車に吸われてしまう」という現象になるパターンも多いことでしょう。

その分、車を所有することにより、

①行きたい場所にすぐに行くことができる

②ドア・ツー・ドア

③移動空間もプライベート空間になる

という最強の移動方法を手にすることができます。

大切なことは、大きなメリットと引き換えに、多くの出費も必要とすることを考慮する必要があるということだろう。

まとめ

ここまで見て頂いたらわかるとおり、

地方暮らしは、都会暮らしよりも

「経済的に楽になる」

「生活コストが低くなる」

とは、一概にいえるものではないことが理解できます。

逆に言えば、地方から都会にでてみたいと思っている方は、

生活コストは今とそれほど変わらないから

二の足を踏んでいないですぐに行動すればいいと思う。

また生活コストはあまり関係なく、地方で暮らしたいと思えば、素直に移住すればいいと思います。

僕自身も、現在は地方に移住してのんびり楽しんでいますが、

都会で暮らしていた頃と、生活コスト自体はそれほど変化していません。

しかし、理解していたことだし、今も充実しているので、後悔はありません。

生活コストも大切なことではありますが、

みなさんの「望む未来」に、よりマッチした環境を選択していけたら

それが何より最善ではないでしょうか(*^^*)

都会暮らし、地方暮らしのイメージに、この記事が少しでも参考になればうれしいです。

おしまい。

 

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