リボルビング払い、通称”リボ払い”
一般的に「よくない、よくない」とは聞くけれど、具体的に何がどのように「よくない」のか。
「今更ひとには聞けない(;´∀`)」
という方に、リボ払いの特徴や、カード会社の本質に関して、解説していきます。
目次
リボルビング払いの特徴
”リボルビング”とは、英語で「定期的に起こる」といったような意味です。
この支払い方法の特徴は、
利用金額に関わらず「支払額を毎月一定にする支払い方法」です。
例えば、月々の支払金額を1万円に設定すると、
1か月に5万円使用しようが、10万円使用しようが、
引き落としされる金額は、1万円ポッキリとなります。
カード会社がリボ払いを勧める理由
「毎月一定額での引き落とし」という側面から、
カード会社は
✔計画的に利用できる
✔月々の負担を軽くできる
といった形で推奨しています。
また、リボ払いに登録してくれた方には、
プラスαでカードポイントもプレゼントされることも多いです。
さらに、カード発行時に「リボ払い」を申し込まなくても、
「あとからリボ」といった機能を設け
引き落とし方法を、後々に変更できるようにもしています。
カードの引き落とし期限が近付いてきたとき、
カード会社から「あとからリボへの変更のご案内」がきたことがある方も多いのではないでしょうか。
カード会社の本質
カード会社が、なぜこれほど熱心にリボ払いをお勧めしてくるのか。
その理由を知るには、カード会社の「本質」を知っておかなければなりません。
そもそも、クレジットカードの「クレジット」とは「信用」を意味します。
僕たちが「カード払い」で買い物をする行為は、
「信用」を「カード」という形に変えて、「後払い」にして、買い物ができる仕組みとなっています。
つまり、買い物を行った日から、引き落としの日まで、
クレジットカード会社が、あなたにお金を貸していることと同義となります。
もちろん一括払いで使っている限りは無利子なので、使用者にあまり自覚はありませんが。
しかし、複数払いにしたり、滞納などを発生させてしまうと、手数料や遅延損害金なども発生してきます。
したがって、使用方法を誤ってしまうと、カード会社も借金取り化するということです。
そして、「借金取り」としての本領発揮をするのが「リボ払い」といえます。
リボ払いの手数料
「リボ払い」が「悪名高い」と言われる所以は、その高額な手数料にあります。
そして、リボ払いの一般的な手数料は、「実質年率15.0%」といわれています。
利用残高全体に対して利率を掛けて計算され、利息自体も「年率15.0%」と高額な金利設定。
ちなみに実質年率とは、借入金額に諸費用をプラスして計算した金利を指し、
カード会社によっては、月々の返済額に、元金+利息だけではなく、手数料や保証料なども入れてくることもあります。
また、支払金額には、一般的に元本ではなく金利から支払われていく性質がある為、毎月一定額支払っていても、元本はあまり減少していないといったケースとなる可能性もあります。
これらの理由から、リボ払いは「借金地獄の入口」と言われています。
リボ払いの呼び名の変化
前述したように、リボ払いは近年、「悪名高い引き落とし方法」だということが浸透してきたのか、
カード会社によっては、「リボルビング」という名称を用いず、「フレックス払い」や「ミニマムペイメント方式」など、呼称を変えていることもあります。
見慣れない言葉を見かけた時は、注意深く内容文を読み込む必要があるでしょう。
リボ払いが生まれた背景
クレジットカードには、ショッピング枠と、キャッシング枠が存在します。
そして、カード会社の大きな収入源は、キャッシング枠の利用、
つまりカードローンにおける高い金利です。
その高い金利を、何とかショッピング枠にも導入できないかと考えられたのが
リボ払いだと推察しています。
クレジットカードのポイントはどこからやってくる?
僕たちがショッピング枠で便利にお買い物を行い、
さらに金額に応じて、お得にポイントまで付帯されるのは
このような”カードローン”や”リボ払い”で、儲かった収益から分配されていると考えることもできるでしょう。
ポイントを頂いている側の僕たちとしては、少し複雑な心境ではありますが
知識として備えておくだけで、身近に潜むリスクも回避できるようになります。
また、もし現時点で”リボ払い”を利用してしまっている場合は、
まずは元本や金利の現状把握から始め、返済計画を立てるとともに、
できるならば今後の返済金額の変更や、スケジュールの調整を行っていくことで
少しでも早く元本や金利の返済を行っていくことを推奨します。
まとめ
何事も、うまい話には裏が存在します。
うまい話は、うまい話を「持ってきたひと」がうまいだけで、
それをお勧めされているひとのことは、あまり考えられていないことがほとんどです。
もちろん、関係性などで「すべてがそう」とは言えませんが、
初対面のひとが、あなたに対してうまい話をもってくるはずがありません。
本当にうまい話しならば、黙って自分でやっているはずだからです。
「誰に対してうまい話なのか」冷静に見極めていきましょう。おしまい