【騙されるな】保険会社が用いる『予定利率』のマジック

こんにちは☺ちょっぷです☺

今回は、保険会社が定める『予定利率の落とし穴』『見極めポイント』について解説していきます。

そもそも予定利率とは

『予定利率』とは、

主に保険商品などで用いられている言葉で

保険会社が保険契約者に対して約束をする運用利回りを指しています。

つまり、保険会社が預かった保険料を

『〇%で運用します!』

と、契約時に約束してくれるものだと思って頂ければいいでしょう。

なぜ『予定利率』は注意が必要なのか

『予定利率』は主に保険会社で用いられます。

そして、保険料として預け、運用されるそのお金の中には

保険会社の経費として差し引かれる分があるんですね。

つまり、保険料として預けたお金すべてに予定利率がかけられて運用されるわけではなく、

経費として消えていくお金があるということです。

とはいっても、

経費がかかるから、その分は差し引くね。

というのは、当然といえば当然の話です。

しかし、注意すべきはこの経費率の高さにあります。

多くの保険会社はこの経費率を開示していませんが、

例えば生命保険の場合、保険料の約10%程度は経費として差し引かれてしまうといわれているのです。

投資信託との比較

経費率が高いと言っても

ひとによっては

なんだ、それくらいか。

と感じる方もいらっしゃるかもしれませんので

投資信託の手数料とで比較してみるとします。

例えばアメリカを代表する投資信託

eMAXIS SLim米国株式(S&P500)の場合

『信託報酬』という運用会社に支払う手数料は『年間0.0968%』と、

比較にならないほどの手数料負担ですんでしまうんですね。

したがって、

仮に予定利率3%の保険商品と、同じように利回り3%の投資信託の場合、表面上は同じように感じますが、資産の増え方は当然に投資信託が上回ります。

ただ、あくまでこれは利率だけの比較であり

投資信託には信託報酬以外の手数料も存在しますし、当然に保険の機能は備わっていませんし、受け取り時の課税関係も異なるため、

利率だけで商品そのものを評価してしまうのは違うと考えていますが、

そもそもそのような異なりがあると知らず、混同して捉えてしまっている場合は、資産形成という観点から見ると非常に手痛い失敗になりかねないので、注意を要するといえるでしょう。

『予定利率』の見極めポイント

ここまで見ていくと

保険で資産形成は選択肢として微妙なのかな?

と感じる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、運用を兼ねた保険商品も

すべてが『予定利率』という訳ではない為、全部が全部推奨できないということはありません。

では、どこで見極めるべきなのか?

それは、その保険商品の

『解約返戻金』の『返戻率』を確認すればすぐに判断することができます。

『解約返戻金』とは

仮にその保険商品を10年、20年と継続した後、解約したときに戻ってくるお金のことですが、

例えば予定利率が3%の保険に加入した場合、10年後には130%、20年後には160%まで増えていないとおかしいですよね。

しかしこれが、

解約返戻率を確認すると

10年で60〜70%、

20年もかけて、やっと100%を超えるといったものがざらに存在しています。

そのシミュレーションは

運用を兼ねた保険であれば、その保険商品のパンフレットに記載されているはずですので、保険を検討される際、運用を兼ねたものであれば『利率』に惑わされることなく、『返戻率』を確認してみましょう!

おしまい。

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