【ギブ&テイク】『与えるギバー』と『受け取り型ギバー』

ギブアンドテイクの世界観

ギブアンドテイクの世界観では、

テイカー(奪うひと)になるのではなく、

ギバー(与えるひと)になりなさいとよく言われています。

実際にギバーとして与え続けるひとは、

一部例外を除いて、

環境や状況の好循環化がおこりやすく、

より高い成果を出しやすいと研究結果としても表れています。

 

今回はギブ&テイクの世界観から、

二種類のギバーに関するお話をしたいと思います。

 

◇ギブアンドテイク関係のお話は、

以下の本がわかりやすくまとめられていますので、

よかったら読んでみてください(*^^*)

ギブアンドテイク~与える人こそ成功する時代~ 著者:アダム・グラント

聞き上手は『ギバー』である

ギバーとは、文字通り『与えるひと』を指しますが、

個人的には『与えるひと』だけがギバーな訳ではないと考えています。

例えば、楽しい・おもしろい体験をしたとして、その話を誰かに伝えたいと考えた時、

『あのひとにこの話をしたい!』

と、一番最初に思い浮かぶひとがいるとします。

しかし、

よくよく考えてみると、なぜ『その他大勢のひとの中』から

『あのひと』と多い浮かぶのでしょうか?

考えてみると、意外と不思議な話ですよね。

思い当たる理由としては、

・共感力が高く、話していてリアクションが気持ち良い

 

・相槌が上手で話しやすい

 

・目をみて、しっかりと話を聞いてくれる

などなど、

わざわざ『あのひとに話したい』と思い浮かぶからには、このような理由があがるのでしょう。

そして、興味深いことに

『あのひとに話したい』と思った時、

そのひとはきっと、ワクワクしていますよね。

・どんな風に話したら、喜んでくれるだろう?

 

・どんなリアクションをとってくれるだろう?

そんなことを考えながら、その体験を披露するまでワクワク・ウズウズする。

そんな経験、誰しも一度はあると思います。

 

でも、これって、すでに『ギブ』されていると思いませんか?

話したいと思ったあのひとは、きっとこれまでも、気持ちよく話を聞いていただけなのでしょう。

それでも、これだけ話し手を幸せな気持ちにさせている。

つまり、聞き上手は、それだけで『ギバー』ということなんですね。

受け取り型ギバー

聞き上手は、それだけで話し手への『ギブ』であるということを考えると、

ギブとは、『与える』という事だけではなく、『受け取る』という行いにも、ギブがあるように思えます。

例えば、大好きなひとに何かをあげたときのことをイメージしてみたら理解しやすいのですが、

自分のプレゼントに対して、相手が心から大喜びしてくれたら、

その大喜びしている姿が、あげた本人への『最高のプレゼント』になっていることが分かると思います。

つまりギバーとは、与えるひとのことも指しますし、受け取るひとのことも指すことを意味しています。

そして、興味深いのが

与えるギバーよりも、受け取り型ギバーの方が、難しいという事実です。

与える事よりも受け取ることの方が難しい

実は、受け取る事よりも、与えることの方がずっと簡単です。

なぜなら、与えることは、

気まずさや申し訳なさなど感じずに、むしろいい気分になるからですね。

そう考えると、受け取ることは、やはり与える事よりも難しいと思います。

人間には、どうしても損得勘定が働くので、

受け取る場合は、なんとなく気まずかったり、申し訳なく思ったりしてしまうからです。

それこそギブ&テイクの世界観にどっぷりとつかってしまっていると、

受け取ったときに、もうすでにお返しをどうすべきか悩んでいる方もいるかもしれません。

しかし、

心から受け取ることが相手へのプレゼント(ギブ)になるということが理解できると、

受け取るということに抵抗感を感じる必要はなくなります。

そんな時こそ素直に受け取り、

心からの喜びを伝える事こそが、

相手への『最高のプレゼント(お返し)』になるでしょう。

まとめ

今回は、ギブ&テイクの世界観や、二種類のギバーに関して触れました。

ギブ&テイクの世界観は奥が深く、

人間味のある分野なので、学んでいて楽しく感じますね。

きっと、受け取り型ギバーは、

日々与える姿勢でいるからこそ、受け取るときに素直な気持ちで受け取れるんだと思います。

 

ただ受け取るばっかりの姿勢だと、それこそテイカー(奪うもの)になりますからね。

与えるからこそ、受け取れる。

最高の好循環だと思います。

そのような人間に、なっていきたいものですね。

意識して、ギブしていきましょう。おしまい。

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