元飲食従事者が語る飲食店の5つのデメリット

以前僕は飲食店の5つの魅力という記事を書きました。

(以前の記事はこちらから↓↓)

元飲食従事者が語る飲食業の5つの魅力

本記事では、今度は逆にデメリット部分を見ていきたいと思います。

どんなに素敵なお仕事でも、そのお仕事特有のデメリットはあるはずなので

実際に経験してきた、受け取る人によってはネガティブな側面もきちんと説明していきますね。

(僕が紹介するのは、主にアルコールを扱う夜が主戦場の飲食店が前提となります)

飲食店の5つのデメリット

・生活時間の真逆化

・世間との休日のずれ

・帰宅時の公共交通機関の停止

・手に匂いがつく

・盛り上がった後の跡片付け(ワンオペ作業)

それでは順番に見ていきましょう!

生活時間の真逆化

夜中心の勤務時間となるので、朝方に就寝し、お昼過ぎに起床し、夕方前に出社するような生活となります。この生活の変化自体は、3日もすれば慣れますし、個人的には問題ないのですが、

パートナーがいたり、子供がいる場合は、大きなデメリットとなる可能性があります。

実際僕の家庭でも、僕の生活時間が原因で、妻が自律神経失調症になってしまいました。

(詳しくはこちらから↓↓)

本日、仕事をやめてきました。前編

僕の周囲の飲食従事者も、離婚経験者の方が圧倒的に多い印象です(もちろんうまくいっている家庭もあるし、あくまで体感)

世間との休日のずれ

飲食業はサービス業で、土日祝日が稼ぎ時なので、スタッフの休日はほぼ平日に割り振られます。

これは飲食業だけでなく、サービス業全般にいえることで、僕自身はむしろこっちの方が好みであったので、メリットに感じるかデメリットに感じるかは個々人で差が生じます。

ただやはり他業種のひとと休日のスケジュールを合わせたりするのは難しくなる側面はあります。

GWや年末年始など、世間がお休みな空気になっているなか、頑張らなければいけないというネガティブな側面はありますが、

一方で休日が平日となると、週末になると予約が取りづらいお店でもすんなりと入店できたり、ゆったりとした環境できちんとサービスを受けられるという良い側面もあります。

同じお店でも、忙しくなればなるほどサービスの質はどうしても落ちますからね。

また旅行なども、周囲のひととスケジュールを合わすという問題はあるが、平日価格で最安値でいけるというメリットがあるのもまた事実。

どちらがいいかは好みが別れます。

帰宅時の公共交通機関の停止

個人的に飲食店で最も強いデメリットに感じる点はこちらです。

お店の閉店時間にもよりますが、

帰宅時間は夜12時を超えることも、深夜1時や2時になることもざらにあります。

この時、自宅が近い距離ではない場合、帰宅する手段がタクシーくらいしか残されていません。

地方だとマイカーが主流なので、問題にならないかもしれませんが、東京近郊だと車を所有しているひとの方が少数派なので、どうしても近くのネットカフェに泊まったり、店舗で始発を待ったりという時間が発生します。

時効と思うので話しますが、僕自身東京で勤めていた時期は、始発がこないと自宅に帰れないので、もう割り切って店泊(お店に泊まる)していました。(店泊は、殆どの会社が禁止事項としています)

近くのネカフェにシャワーだけ浴びにいき、休みの日以外は店泊する。ひと月に5日か6日くらいしか自宅に帰らなかったと思います。それが1年近く続きました。

※最終的に限界を迎えてバイクを購入しました(笑)

店泊は本当~に疲労がとれません。これぞ、ザ・デメリットです!(笑)

ベテランさんになると慣れているので、当時マイ寝袋を持参しているひともいました。

手に匂いが残る

これは調理メインで仕事をする場合になりますが、

どうしてもお魚をいちから捌いたりすると、洗ってもなかなか落ちない匂いが残ります。

俺も、本当はさ、あんま魚さわりたくないんだよね。

匂い、のこっちゃうんだもん。

これは僕が尊敬する料理長が、魚をさばきながら、ぼそっと呟いた一言です。(笑)

どれだけ慣れても、苦手なものは苦手なんですね。

盛り上がった後の跡片付け(ワンオペ作業)

これは僕が自分でお店を切り盛りしている時のお話ですが、

シフトによっては閉店後の片付けを僕一人でやらなければいけない日もあります。

いわゆる「ワンオペ」です。ワンオペはきついきついとよく言われますが、

はい、実際きついです。(笑)

来て頂いた仲の良いお客さんと乾杯しながら楽しいひとときを過ごし、閉店時間を迎え、お客さんを見送ったあと、それがワンオペの日だと強く感じます。

片付けは閉店時間から逆算して進めていきますが、自分一人で、一緒に楽しんでいると、片付けは手につかず先送りになります。

そうやってすべてを先送りにし、片付けもなにもされていない荒れた自分のお店に、最後ぽつんとひとりでいると、楽しかった反動も重なり、崩れ落ちてしまいそうになります。

段取りが下手くそなだけじゃん

こんなお声が聞こえてきそうですが、これ割と飲食あるあるだと思うんですよね。

だって、うれしいじゃないっすか。仲良しなお客さんがわざわざきてくれたのに、片付けなんか後回しにしてしまいますよね。。。

ちなみにワンオペでの大量の〆作業は、一度休んでしまえば最後、二度と立つことはできなくなるので、

「僕はロボットだ」と言い聞かせながら、最後まで一度も休まず動き続けるのがコツです。

以上が、7年以上飲食店に従事していて、実際に感じたデメリットです。

飲食店は素晴らしいと思います。

でも、良い面ばかりじゃない。なんにしたって、いろんな側面がある。

前回は飲食店の魅力な側面を書いたので、今回はネガティブな側面も書いてみました。

またいろいろと落ち着いたら、仲良しの常連さんに囲まれるようなお店をやりたいな~。おしまい。

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