【やる気をだせ】と言われて、やる気がでる人間はいない。【影響における心と行動の順番】とは

「心」や「意識」は、自分でコントロールできる

巷でよく語られている言葉ですね。

しかしこれ、心をコントロールする為に必要な「具体性」が抜けていますよね?

今回は、石井僚介さん著書「心理的安全性のつくりかた」を基に、

【心ではなく、行動にフォーカスすることが大切】ということを解説していきます。

▽心理的安全性のつくりかた

やる気をだすことを意識すると、やる気はでるのか

本の中では【他者に与える影響】は、【性格・心の中】のことより【行動】にフォーカスしたほうが効果的だと伝えている。

例えば、「やる気をだしてください」と言われ、心の変化を促されたとします。

しかし、やる気をだすためには、

何をどのようにすればいいのか?という具体的なアプローチまでは教えてもらえないことが多いでしょう。

具体的なアプローチや行動がわからなければ、「やる気をだしてください」という指摘は、「心の変化」という結果に与える影響として、「効果的」とはいえないことが理解できます。

心の中に「自信」を生みだすには

もうひとつ、これも心の中にある「自信」に関して考えてみましょう。

◇下記抜粋

「明日のプレゼン、自信ないです」というメンバーがいたら、あなたはどうしますか。

「頑張れ、自信持っていけ、絶対大丈夫だ!」と勇気づけられても、そのメンバーが実際に自信を持ってプレゼンするには、その声がけだけではなかなか厳しいのではないでしょうか。

こんな時、「自信」という心の中のことではなく「行動」にフォーカスすると役に立つ、つまり影響を及ぼしやすいのです。

「自信それ自体は存在しない。いくつかの行動パターンに、自信というラベルを貼っているだけだ」と捉えます。つまり「彼は自信がある」「彼はやる気がない」といったラベルは、一連の行動の要約に過ぎないという立場です。

自信が心の中に形作られるためには、それまでの準備や、プレゼンの経験や練習など「行動量」がモノをいう。

大きな声、堂々とした姿勢や表情、アイコンタクトやジェスチャー、まとまり整理された内容、これら「自信があるように見える行動パターン」をみて、総合的に「自信のあるプレゼン」のように感じている。

したがって、内心では「自信」がないという自己イメージが存在しても、「自信があるように見えるプレゼン」の行動を意識すれば、結果的に聴衆に受け入れられたり、提案が通るといったゴールや目標に近づくことができるようになるでしょう。

論点は、心の中ではない

ひとの心の変化は、具体的な行動の結果、表れるものといえます。

つまり、やる気や自信をつけるためには「心の変化」ではなく「具体的な行動」となります。

「具体的な行動」がわからない場合は、周囲の方にアドバイスやフィードバックを頂きながら、するべき行動を特定し、ひとつずつ改善していけばいいでしょう。

「行動」が論点となると、「やる気や自信」という心の中のことで悩んでいる時間が、行動の質を高める生産的で有意義な時間へと変えることができるようになります。

ブーケから、一本一本の花へ

◇こちらも下記抜粋

このような「自信、やる気」など、心の中のことはブーケに例えられます。

実際にそこにあるのは一本一本の花を束ねたものですが、それをブーケというラベルで呼んでいます。心の中のことも同じで、「アイコンタクト」や「よい姿勢」のような一つ一つの具体的な行動の集積が「自信」として認識されるのです。

つまり、「自信」という目的のブーケを手にするには、一本一本の花(行動)をうまく選ぶしか方法がないということです。

まとめ

やる気や自信だけではなく、例えば「信頼」にしても

「このひとを信頼しよう」とまず思った後に信頼するわけではなく、「このひとなら信頼できる」と思わせるような行動の積み重ねの結果、「このひとは信頼できる」と心の中が変化しますよね。

つまり心の中で生じるコトは、その前段階に「行動」という出来事があります。

したがって心が変わることで、行動が変わるのではなく、具体的な行動を変えることで、心も変わるんですね。考えてみれば当然かもしれませんが、意外と気付いて意識できている方は少ないかもしれません、(僕自身もそうでした( ;∀;)

具体的な行動、意識していきましょう(*^^*)おしまい

 

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