【未来の決断】決めているのは「ベター」か「ベスト」か【大富豪の手紙】書評・解説

未来は誰にも予測できない。

でも、決断した瞬間に、未来は誕生する。

今回は、

本田健氏著書

【大富豪からの手紙】を参考に、「未来の決め方」について解説していきます。

▽参考著書(Amazon)

成功するために必要なこと

僕は以前、独立するために必要なことは何かを問われた時は、

「覚悟を決めること」と答えているとご紹介しました。

▽参考記事はこちらから

独立を決めた原体験

本作の中で語られている「成功するために必要なこと」

僕が以前に伝えたニュアンスとほぼ同じでした。

▽下記引用

「成功に必要なことは、なんですか」と聞かれることがよくあった。

私は、「決めることだ」と答えてきた。

なぜなら「決断することなしには、何も動かない」からだ。

進学、就職、転職、結婚、独立などに関して、「決断をせず」に先延ばしにしていると、ごく目先の安全や安定は得られても、心が躍るような人生にはならないんだ。

もう一度言うよ。「決めると、物事は動き出す」

「決めること」に必要なのは、

例えば「才能」や「環境」、「お金」や「時間」などが、

「いくらくらいあれば決めて良いもの」ではない。

「決めること」それ自体は、自分の心が覚悟を決めるだけでできる。

だから僕自身、最も大切なことは、「覚悟を決めること」だと思っている。

決めたことが、未来となる

決断をためらうような未来は、決断しない限り、向こうからやってくることはない。

だから、決断をするということは、新しい未来を創り出すことでもある。

決められないことは、現実に起こりはしないのである。

「ベストな選択」と、「ベターな選択」

「やってみたい。けど、失敗するかもしれない。」

「やってみたい。けど、できるわけがない。」

このように、重大な選択を目の前にすると、

ひとはリスクに怯えて、「ベストな選択」ではなく「ベターな選択」をしてしまう。

今まで選択し続けた集大成が「今」だから、

今までとは違う決断をすると、まったく未知なる未来へ進むことになる。

ひとは、慣れ親しんだ場所や環境に依存してしまう生き物で、

環境が変わったり、今までとは違う選択をしようとすると

脳が刺激を受けてしまい、「その選択は危険だ!やめておけ!」と、

防衛本能を発令する仕組みになっている。

だから新しいことに恐怖するのは、当たり前だし、ごく自然な現象。

しかし、この「ベターな選択」こそが、結果的に大きな落とし穴となってしまう。

「ベターな選択」の結果

「ベターな選択」とは、目の前にある道の中で、一番安全な道を選ぶことを意味する。

一方、「ベストな選択」は目の前に「道」として見えてはいないかもしれないが、自分が「本当に欲しい未来」ある場所といえるだろう。

もし、「安全な道」こそが「本当に欲しい未来」ならば、ベターとベストはイコールの関係となるが、ほとんどの場合、そうはなっていない。

▽下記引用

大半の人は、最高の未来を見るよりも、目の前の安定を見がちだ。下手に理想を追い求めても、必ずしもそれが手に入るとはかぎらない。

「高望みして、あとでがっかりするのがイヤだから、最初から夢を見るのをやめた方がいい」というわけだ。

「がっかりする可能性があるから、最高の未来を見ないようにしている」のだとしたら、非常に損をしているかもしれない。

だから、何も決断しない、行動しないことが、一番のリスクなのだよ。

本作の中では、「本当に欲しい未来は、いつも、意識の外にある」と語られている。

これまでの人生や選択を振り返ってみると、環境や状況、自分の能力や金銭的事情など

与えられた「制約条件」の中から選んできてしまっていないだろうか。

またその選択が、心から自分が望んだ未来を優先していたのだろうか。

この機会に、一度立ち止まって、考えてみてもいいかもしれません。

不可能は、誰が決めるものなのか

できると決めた未来はやってくる。

できないと決めつけている未来はやってこない。

実際にそのような出来事を「証明した事例」が、本作の中で紹介されている。

▽次に引用

君は、ロジャー・バニスタというイギリスの陸上選手を知っているかね?

世界中の陸上選手が「1マイル(1609m)で4分を切るのは誰にも不可能だと考えられていた」時代、1954年に人類ではじめて1マイル4分を切り、3分59秒4という記録を打ち立てた。

でも、話はここで終わらない。なんと、ロジャー・バニスタが記録を打ち立ててからの1年の間に、23人もの選手が「1マイル4分を切る記録」を打ち立てたんだ。

この事例は、当時の選手たち自身が、不可能だと”決めつけていた”だけだったことを意味している。

”やりたいこと”が見つからない場合

「未来は、自分が決断した瞬間に誕生する」

このように言われても、

どんな未来が自分にとって最善なのかわからない。

どんな判断軸で決断すればいいかわからない。

このように感じるひとも多いだろう。

「自分のやりたいことが特にない」

というような方々とも、たくさん出会ってきた。

僕自身は、そのような方々には、

何かを”やりたい”と思った時に、”行動に移せる準備”をしておくことを推奨してきた。

”やりたいことがない”のは、別に悪いわけではないし、

誰にも強制できるものでもない。

でも、もし何かを”やりたい”と感じた時に、”やれない”状態だったら、それはもったいない。

だから、来る日に向けて、準備だけは怠らないようにしておくことが大切だと思う。

それは、少しだけ興味があることなどに向けたアンテナの立て方だったり、

ここまで伝えた覚悟や決断との向き合い方だったり、

準備自体はいくらでもできる。それを怠らないようにすることは必要なことだと考えている。

「最高の未来」の掴み方

本書でも、やりたいことが見つからないひとに対して、次のように語られている。

先に伝えた僕の考え方同様に、

少し抽象的な点も感じるが、一応下記に紹介しておこう。

(そもそも未来との向き合い方に対した、考え方のアドバイスになってしまうから、多少抽象的になる部分は仕方ないとも思う。)

▽下記引用

現時点で、「何をどのように決めたらいいか、わからない」ならば、

「最高の未来を手に入れる」

と、決めてしまえばいい。

今は何かわからなくてもいいんだよ。「最高の人生を手に入れる」とだけなら、誰にでも決められるだろう。

それができたら、想像力を駆使して、最高の人間関係、パートナーや友人との関係、勉強、仕事、経済状態などをイメージしてみてほしい。

「今の延長線上でない、まったく違う次元の未来」をイメージしてみてほしいんだ。

それさえできれば、感覚が変わり、日々の行動が変わりだす。

するとね、「最高の未来」が、少しずつ、向こうからやってくるようになる。

ニュアンスは違うけれど、伝えたいことの”骨格部分”は僕と同じように感じます。

再三にわたって伝える形になってしまいますが、

今が退屈だと感じるならば、最高の未来は「意識の外に存在する」ことを理解しておこう。

まとめ

大富豪である祖父が、遺産として残したのは、お金ではなく、9つの手紙だった。

本作は、上記”9つの手紙”を通してストーリーが展開していく形となっています。

著者の本田健氏は、”お金の専門家”として、多数の書作を世に送り出していますが、そのどれもが非常に読みやすく、わかりやすさに視点を置いているものとなっています。

今回は、そんな手紙のひとつでもある、「決断」の内容部分が、

僕がこれまで書いてきた記事と

特に内容が共通していると感じたので、ご紹介させて頂きました。

決断を決めているのは「ベター」か、「ベスト」か、

立ち止まって、考えさせてくれるいい内容だと思います。

また、本作の全体的な内容のご紹介記事も、いずれ更新したいと思います。

▽気になる方は添付しておきますのでポチりしてみてください(*^^*)おしまい

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