【休息の技術】書評・解説「瞑想・マインドフルネス」がもたらす脳への驚くべき効果

こんにちは☺チョップです☺

本日も、おすすめすべき良い本と出合えたので、ご紹介して参ります。

今回ご紹介する本はこちら

【最高の休息法】 著者:久賀谷亮氏

この本は、マインドフルネス(瞑想)を行うことにより「脳の疲労」を取り除くことを趣旨としています。

正直この本を読むまでは、僕自身「マインドフルネス(瞑想)」というものにそれほど関心もなく、ぶっちゃけ半信半疑でもありました。

その時間でより多くの本を読み進めたほうがいいのでは?(´・ω・`)

このようにも考えていましたが、本作の読み進める内に、

「マインドフルネス(瞑想)」には、脳に対する確かな効果と、それらを証明するエビデンス(根拠)も存在するということが理解できた為、僕も少しずつ取り入れていこうかなと感じました。

今回は、僕が為になった

”脳の働き””マインドフルネスの効果”

マインドフルネスの簡単な実践法””マインドフルネス実践における心構え”を解説していきます☺

by カエレバ

 

 

ないがしろにされていた休息の方法

「生産性を高めよう」

この言葉を合言葉にしたかのように、我々ビジネスパーソンは日々「戦闘モード」で仕事に取り組んでいるかと思います。しかし、仕事と同じくらい大切な「休息部分」は、意外とおざなりになってしまいがち。

本書の内容は、日常の中の”ほんの5分”

”ほんの10分”だけでも「マインドフルネス(瞑想)」を取り入れるだけで、

脳のパフォーマンスが上がると、根拠を含めて解説されている良書です。

▽本作の導入部分抜粋

現代人が追い求めてきたのは、お金であったり、知識であったり、個人の能力を高めるために必要な成長の方法でした。その裏でないがしろにされていたのが休息の方法です。本来、成長のためには休息が欠かせないのに、私たちの休息への向き合い方はあまりにいい加減だったのです。

脳のエネルギー量は全体エネルギー消費量の20%

そもそも、脳は体重の約2%程の重量しかありませんが1日の全消費エネルギーの内、約20%も占めています。

なぜこれほどまでにエネルギーが必要なのかは、諸説ありますが

脳のベースライン活動を行っている部分の存在が大きいと言われています。(内側前頭前野、後帯状皮質など複数の部位から構成される脳回路)

脳のベースライン活動とは

ベースライン活動とは、自動車でいうアイドリング状態をイメージして頂ければ理解しやすいかなと思います。

このベースライン活動を確認したければ、

まずは一旦、5分だけでも瞑想をしてみればわかりやすいと思います。(僕も5分間瞑想を試みて納得しました。)

目を閉じて、頭の中を空にして、呼吸に集中してみてください。しばらくすると、種々雑多な考えが頭のなかに浮かんでくると思います。

例えば

今、何分経過したかな😐

 

この後、何食べようかな😐

 

明日の仕事は、どんな風に進めようか😐

などなど。

自分では呼吸に集中して、何も考えないようにしているけれど、脳内では、様々な考えが浮かんでは消えてを繰り返していると思います。この現象こそ、脳のベースライン活動によるもので、ぼーっとしていても、脳自体はアイドリング状態を保っている証拠かなと感じました。

驚くのは、このベースライン活動による脳全体の消費エネルギーは、60~80%と言われていることです。つまりぼくたちが、ただぼーっとしている時間でも、脳はエネルギーを消耗し続けているということになります。

脳は現在をみていない

そして、この脳の活動の主なベクトルとして【過去】と【未来】があります。

つまり、脳は【現在】をみていません。

あの時にこうしておけばよかった…

 

これからどうなっていくのだろうか…

など、主に後悔や反省、不安などが頭のなかを反芻し続けます。

そしてそれらの多くは、過去や未来に向けたものであり、現在をみていないことがわかると思います。

「マインドフルネス(瞑想)」とは

”マインドフルネス”とは、一種の瞑想ですが、そもそも瞑想とはなんなのか。

よく言われている定義は

評価や判断をくださずに、現在、いまここの経験に能動的に注意を向ける事

わかるようでわからないような感じですが、過去や未来を考えず、いま、瞑想しているということに集中するということだと思います。

ぼーっとしている状態との違いは、

いま現在に意識を向け続けられるかどうか、ということなのかなと思っています。

「マインドフルネス(瞑想)」実践のしかた

「マインドフルネス(瞑想)」自体はとても簡単です。

椅子などに軽く腰を掛け(座禅でもなんでも落ち着いて集中できる状態であれば大丈夫)、楽にした状態で目を閉じて呼吸に意識を向ける。

基本的にはこれだけです。脳は習慣がすきなので、出来れば毎日行えれば非常に効果的だと思います。

僕自身は、朝方、陽の光りの射す窓辺に腰かけ、YouTubeで”瞑想用・5分”で検索したもので、リラックスできそうな曲を流しながら、「マインドフルネス(瞑想)」を実践しています。

大事なことは、雑多な考えを否定しない。冷静に受け止める。

先にも伝えたように、マインドフルネス(瞑想)の実践中、様々な考えが頭の中をよぎると思います。

しかしそれは否定する必要はなく、むしろそれらの考えが浮かんだことに気づけているということでもあるので、

あ、脳がベースライン活動を行っているな☺

というくらいの受け止め方で大丈夫です。そもそも、ベースライン活動を止めることは難しいので、その活動を受け止めたうえで、瞑想に集中し続けることが正しい瞑想の方法なのだそうです。

脳の成長に、年齢制限はない

人間の脳は何歳になっても、使い方次第で絶えず自らを変化させていく可塑性(かそせい)をもっていると言われています。

したがって、習慣的に継続すればするほど

脳の構造そのものも大きく変わっていきます。

実際、マインドフルネス(瞑想)を継続したある研究結果によると

ベースライン活動の低下の観察に成功

ストレスホルモン(コルチゾール)の数値が減少した

大脳皮質(脳の総合機能)が厚くなった

など、様々な効果が表れており、

現在では、グーグルやアップルをはじめとした超一流企業も「マインドフルネス(瞑想)」を取り入れています。

アメリカの超合理的な一流企業なども取り入れているところをみると、「マインドフルネス(瞑想)」がいかに重要であるか、とても理解できますよね。

僕自身も、まずは毎日5分のマインドフルネス(瞑想)から、初めていこうと思います。

火を燃やすには、空気を入れる

F1のレースでは、時速300キロを超えるスピードで走る為、

コマめにピットインしてタイヤ交換をしなければ、レースを完走するまでにタイヤが持たず、溶けてしまうと言われています。

ボクシングだって、1R終了ごとにインターバルを設けます。

結局、ひとは「戦闘モード」だけでは、走り続けられません。

休息をないがしろにしていては、いずれ壊れてしまう可能性が高いでしょう。

軽視されがちな「休息」ですが、その大切さを改めて認識させてもらえる、良い本でした。

最後に、本の中で紹介のあった”詩”を引用して、本記事の終わりとさせて頂きます。

火が燃えるとき

 

薪のあいだには空間がある

呼吸する空間がある

 

うれしいことも

火を焚く木々も

 

あまりにぎっしり詰めたなら

火は消えてしまうだろう

 

たっぷり水を

かけたみたいに

ジュディ・ブラウン「火」より抜粋

 

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