本日は「日本につけるクスリ」という、竹中平蔵さんと安部敏樹さんの対話形式の著書の中から、勉強になった話を中心にみなさんにお伝えしたいと思います。
※僕の個人的な解釈も含まれていますが悪しからずお願いします(*^^*)
目次
政治と経済は繋がっているから、「政治・経済」と呼ぶ
経済を成立させるための基本的な行動の方程式とは、
・企業は収益の最大化を行う
・消費者はいいものを安く購入し、予算の範囲の中で満足の最大化を図る
となるかと思いますが、このふたつの方程式に則っても市場がうまくいかなくなったとき、政府が公共事業や金融政策といった方法で市場に介入します。
この「政府の介入」とは、突き詰めれば「国会議員の介入」といえます。
政治と経済は切っても切れない関係なので
合わせて「政治・経済」と呼びます。(たぶん(*^^*))
カシコイ政治家がイマイチな政策を行う謎
そしてこの「国会議員」には、「企業」とも「消費者」とも異なる「行動の方程式」があります。
この行動の方程式の違いにより、違和感のある政策などを目のあたりにしてしまった結果
政治への期待度が低い現状に繋がっていると思っています。
では、この国会議員の行動の方程式とはいったい何なのか?それは、
「次期選挙での得票数の最大化」となります。そのために、「世の為にはならない」と理解したうえで、違和感のある政策を実施する可能性は大いにあると言えます。
政治家は有権者に最適化する
わかりやすい例が、バラマキ行為です。
例をあげると、2016年、住民税が非課税になっている65歳以上の低所得者に、3万円の臨時福祉給付金を配ることが決まりました。
この給付金には、3400億円の費用が投下されています。
ちなみに日本の文化予算は約1000億円、日本の全世界に対するODA予算(開発途上国などに対する支援費用のようなもの)は約5000億円なので、いかに異常な政策であるかが理解できるかと思います。
偏差値40の僕でも違和感を感じるこの政策を、カシコイ政治家が
本当に「世の中の為だ!」と思って実施しているのでしょうか?
ですが、そんなこちらの政策では、世論調査上、国民の53%が高い評価をしました。
結果の責任は自分自身にある
この結果からみると、カシコイ政治家が自身の票田が高くなるための
「国会議員の行動の方程式」に基づき、合理的な行動をとった結果、
「有権者に最適化する」ために発生してしまう結果ということです。
これは、違和感のある政策を実施させた責任は、国民ひとりひとりにあるともいえます。
つまり日本の未来や政治政策に悪口をいうような行為は、天に唾をとばしているような行為と同じなんですね。
過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる
これは、カナダの精神科医の、エリック・バーン氏の言葉です。
僕たちにできることは、物事の結果を嘆くのではなく、
まずは物事の本質を見極める力を養うことで、
・なぜそのような結果となってしまったのか
・望む結果に変えるためには自分に何ができるのか
等、課題や問題に対し、他人事だと感じずに、主体的に考え取り組む姿勢が何より大切だと思います。
行動の方程式の違いで歪んだ結果を生んでしまう。いい教訓ですね。勉強になりました。