時間泥棒に気をつけろ

時間は有限で、少しずつ確実に失われていきます。

誰しもが大切にしているであろう「お金」は、

例え失ってしまってもまた取り返すことができる可能性がある。

しかし、時間を取り戻すことはできない。毎日確実に消費され、失われていく。

僕は以前、お金でも信用はある程度買うことが可能であるという記事を書きましたが、

(下記記事参照↓↓)

お金で買えなさそうで買える3つのもの

個人的に、「最も信頼ができるな~」と感じるひとに共通しているのは

「時間価値を理解しているひと」だと思っています。

これは、日々の小さな行動ですぐにわかります。

仕事の時間とプライベートの時間

例えば、ほぼすべての方は、仕事の始業時間を厳守しているでしょう。

ほぼすべての方が、取引先にアポをとった場合、きちんとアポした日の時間を管理して、

万が一にも遅刻することがないよう徹底しているでしょう。

そんなビジネスパーソンたちも

プライベートになると、途端に時間にずさんになってしまうひとがいますよね。

・約束していたけど寝坊してしまった

・だらだら準備していたら時間に間に合わないことに気付いた

これらはよく聞く話である。

中には、約束の時間にならないと、準備を始めないようなツワモノや、

やっぱり気が乗らなくなってしまったからと、当日に断ってしまうようなひともいる。

仕事じゃないと時間を守ることができないひとは、

時間を厳守することも、仕事を進めるうえで重要なだけであって、

そのひとにとって「時間価値」が高いひとではないといえるだろう。

仕事上で時間厳守することも、プライベートで約束の時間を守ることも、

「時間の価値」は全く変わらない。

なぜなら、ひとの時間を巻き込んでいるからである。

自分の時間を大切にできないひとは、ひとの時間も奪ってしまう

ひとりでただ時間を浪費すること自体は一向に構わない。

そんな日もあるだろう。整える為に大切な消費時間かもしれない。

でも、ひとの時間を関わらせているならば話は別だ。

なぜなら、

あなたが約束の時間に一時間遅れることは、相手の時間を一時間奪う行為だからである。

僕はプライベートでも、よほどのことがない限り時間に絶対に遅れない。

10年近く僕と一緒にいる妻も、僕の時間管理の徹底ぶりには引いているくらいだ。

相手の財布から一万円を奪い取るひとなどまずいない。

しかしこれが、お金ではなく時間のケースになると、

急に罪の意識は希薄となり、無意識下で奪っているひとが増加してしまう。

失われた時間は取り戻せない分、むしろお金よりも価値が高いはずなのにである。

例えばIPS細胞の開発に成功し2012年にノーベル医学賞を受賞した山中伸弥さんは、

ある方にプレゼンの心構えとして

「あなたが話す時間は一時間かもしれないけれど、その話を聞くひとが500人いれば、それは500時間を使っていることと同義だ」

と教えられ、その責任を再認識したと伝えている。

もし自分が余命宣告を受けた場合、限りある時間を少しでも有意義のものにするため必死に工夫するだろう。その時、時間はお金よりも、何よりも価値が高いことを知るはずである。

しかし、みんな自分の時間の終わりが見えないので、時間は有限と言われてもピンとこない。

しらずしらずに時間泥棒になっている。

ちなみに、僕が雇用者として勤めていたサラリーマン時代も、

なにより辛かったのは日本特有の時間に対する罪の意識の欠如だ。

始業時間に遅刻することは許さないが、終業時間はあくまで目安で気にしない日本社会

疑問に感じたことはないだろうか?

日本では、ほとんどどこの会社も仕事始めの時間は「絶対的」だ。

遅刻するなんて論外であり、ぎりぎりで出社することすら御法度な空気を感じる。

いや。徹底して頂けるのであれば一向に構わない。実際僕だって、遅刻した記憶すらもない。

しかしそれだけ始業時間は徹底している会社組織も、終業時間になると途端にずさんになっている。

むしろ終わらないことを前提にしている設計だと感じている。

しっかり残業手当を支払う会社が、日本社会でのジャスティスなのか?

いやいやいやいや。終業時間きっちりに終わらせることが何より大切であるはずだろう。

始業時間は徹底させているのに、終業時間はその概念すら曖昧な日本社会は

僕にはとても違和感がある。謎でしかない。

こうした日本社会全体の時間観念が薄弱であるために、

結果として時間泥棒たちが多発してしまうのかもしれない。

まずは、自分自身の時間を大切にしてほしい。

自分の時間を大切にすることで、ひとの時間を大切にできるようになるからだ。

そして、周囲に時間泥棒が存在するなら、

つき合うのをやめて距離をとるか、しっかり伝えたほうがいい。

結局そのひとも自分自身も損してしまうからである。

ちなみに僕だったら距離をとるだろう。

サラリーマンをやめて、成果主義のフリーランスになったように。

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