【ワークライフバランス】の本来の意味から考える【求人要項のメインウェポン】

以前こちらのブログで、フィンランド人の「整ったワークライフバランス」をご紹介しました。

▽こちらの記事参照

【拙速は巧遅に勝るのか?】日本人とフィンランド人の働き方から見る【効率性】の違いとは

抜粋すると、フィンランド人は

●有休消化率100%

●残業はしない

●長期休暇(夏休み)は一か月以上

●それでもGDPは日本の1,25倍

などなど。僕たち日本人からすれば、羨ましく感じるようなお話がたくさんあったと思います。

日本でも現在では「ワークライフバランス」という言葉が浸透してきています。

ちなみに「ワークライフバランス」というワードが浸透した理由は、近年内閣府が「働き方改革」を進めるようになり、企業の働き方や就業規則などが見直され、人々の関心が高まった結果だと思います。

「ワークライフバランス」の意味

◇ワークライフバランス

ワークライフバランスとは仕事と生活のバランスがとれた状態のことで、双方が相乗効果を生み、好循環化することを指します。

つまり、「ワーク」と「ライフ」は、区別するものではないということです。

例えば生活が充実することで、仕事面のパフォーマンスも上昇したり、上昇したパフォーマンスで、生産性が上昇し、仕事がより効率化されることで、さらに生活面に時間とゆとりが生まれることを指したりします。

日本人の「ワークライフバランス」の価値観

しかし、日本人の「ワークライフバランス」の認識は、「働き方改革」が進められて浸透してきたワードでもあるからなのか、

「ワーク」と「ライフ」を上手に区別するものという認識が強い傾向に感じます。

また、区別した中で、いかに「ライフ」を充実させるのか、その「時間配分」で豊かさを量っているようにも見えます。

個人的には、この「ワークライフバランス」の価値観で物事を判断してしまうと、なかなか「豊かな人生」は訪れ辛いように感じてならないのです。

求人要項の「優位性」が、「休暇日数」?

日本人の「ワークライフバランス」の考え方が浸透してしまったからなのか、よく目につく求人要項があります。

●他社よりも、休暇日数が多いです!

●有休消化率地域№1を目指しています!

●夏休み、冬休みの長期休暇有!

などなど。

ここにあげた例は、もちろんどれも非常に魅力的な要項だと思います。

しかし稀に、「我が社の一番の強みは休暇日数です‼」というように、「仕事の休暇」がその企業の求人要項の「メインウェポン」として機能している企業が存在します。

個人的には「仕事の休暇」に関しては、あくまで福利厚生の一環の「サブウェポン」の立ち位置でなければならないと思っています。

なぜなら「一番の強みが休暇に関するモノ」であるならば、別の見方をすれば「仕事は苦行です」と自分で言ってしまっているようなものだからです。

休暇の強みに賛同して応募してくる人材

休暇を何よりの強みにした会社に入社したいと思って応募してくるひとは、同じく「仕事の時間は苦行」という認識を持っているでしょう。

したがって、自然と来て欲しいと考えている人材と、応募してきてくれる人材がアンマッチを起こしてしまう可能性は高くなるはずです。

「ワークライフバランス」は区別するものではなく、相乗していくものなので、あくまで仕事は働くひとの、「やりがい」や「成長」を応援していく姿勢こそが「メインウェポン」として相応しいものだと思っています。

本来、仕事は楽しいもの

ひとがお金を払うときは、大きく次のふたつの状態に分けられます。

●悩みや不安を解決したい時

●喜びや満足感を得たい時

そして、日々僕たちが取り組んでいる仕事は、

「誰かの為になっている」からこそ、その対価としてお金を頂けているといえます。

自分の行動が、誰か他人の役に立ったり、喜びに変わったり、不安を和らげられたり、悩みを解決したりできると、素直にうれしいことですよね。

この延長線上に「仕事」が存在しているので、決して「お金は辛抱の対価」ではありません。

僕が読書人生で一番泣いた、金子哲雄さんの遺作「僕の死に方」にも

「どんなに小さな仕事でも、必ず誰かの為になっている」という一節があります。

▽この本に関してはまたいつか書きます。心から泣けます。是非。

まとめ

ただ「休日を待つばかり」という仕事の向き合い方では、

その仕事に関しても、また休日さえも充実することが難しくなっていくでしょう。

もしご自身の「ワークライフバランス」が、区別するタイプの考え方であるならば、この機会に、本来の「相乗効果」の「ワークライフバランス」を、とりいれてみてください(*^^*)おしまい

▽ご購入はこちらからもできます。

 

 

 

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