習慣の魔力

無知は罪なり

この言葉は昔専門学校に通っているときに、先生が伝えてくれた言葉で、僕の中でとても印象に残っていて、大事にしている言葉になります。ですが最近、知識をつけて、その知識を活かして「行動」を起こす方は実は少数派ではないのかな?と感じることが多々あり、今回このようなテーマのブログを書こうと思いました。

そもそも、みんな知っているし、わかっている

これだけ多くの自己啓発書やビジネス書があふれている時代で、その情報も簡単に入手できるため、成功に関しては自分自身がその気になれば、最適解にたどり着くことは、それほど難しくないのではないかなと思っています。

水野敬也さん著書のベストセラー「夢をかなえるゾウ」シリーズの中でも、ガネーシャが教えの一つとして「成功はマニュアル化されている」と紹介しています。(うろ覚えです( ;∀;))

では、なぜ、みんな「知っている」はずなのに「やっている」状態ではないのでしょうか?

僕なりに考察していきたいと思います。

人間には一定の状態を保つ「ホメオスタシス」という機能がある

ホメオスタシスとは「恒常性」、つまり、外部の環境に関わらず一定の状態を保とうとする調節機能のことです。具体的には、体温や体内の血糖値や水分量などが、気温や食事などによる影響をうけても、なるべく維持したり、時間経過とともに通常値に戻すような働きだと思ってもらえればいいと思います。

僕たちの脳は日々、膨大な情報を受けていて、そのすべてを脳が意識的に処理しようとすると、パンク状態となってしまうと言われているので、脳がなるべく楽をする為に、ホメオスタシス機能により、処理のパターン化や自動化をしてしまい、無意識で情報処理を行っている、いわば生存本能なんですね。

楽をしたがる脳が与える心理作用

心理学におけるホメオスタシスには良い面と悪い面があります。

良い面:生活の安定化

脳のパターン化により、例え嫌なこと(例えば辛い仕事)でも生活の為にやらなければいけないことであれば、無意識で行動できます。

会社につくなり、(辛いな、帰りたいな)と思っている方々も少なからず存在すると思いますが、それでも今日まで続けてこれた理由は、このホメオスタシスのパターン化が影響されています。

これを日々、(今日も辛いけど、会社へ行くか?それとももうやめてしまうか?)と意識的に選択して行動している方は、基本的にはいないと思います。該当するならもうやめているはずなので(´・ω・`)

悪い面:生活のパターン化により、「習慣が固定化されている状態」

・目標を決めた時は興奮していたが、一晩経ったら気持ちが薄れてしまった

・なにをしても3日坊主で終わってしまう

・挑戦したいと思っても、行動にうつせない

前述しましたが、脳は作業効率を上げる為、楽をするように設計されているので、新しい挑戦や習慣の変化を嫌い、元に戻そうとしてしまいます。これがいわゆる「3日坊主」といわれる現象です。

ちなみに、知っているけど、やらない。これは選択です。やらないのであればそのままでいいと思います。

ですが、知っているけど、できない。これはホメオスタシスの影響によるものです。

この状態は改善できるものであれば改善して、行動をしていきたいですよね。では、このホメオスタシスのパターン化を解除して行動するための、具体的な方法を書いていきます。

変わるためには、意識を変えるのではなく、具体的な何かを変える必要がある

この言葉も、「夢をかなえるゾウ」からの引用ですが、変わるしかない環境を作ることが大事になります。

例えば、年越しをして、新年を向かえ、「世間」が新年ムードの高いテンションの中にあり、その影響を「自分」も受けて、(今年こそは~~に取り組んでみよう!)などと抱負を抱えたりしたご経験、みなさんもあると思いますが、これは「年越し、新年を迎えた」という「一時的」な世間の高いテンションに影響を受けているだけなので、ある程度日数が経過すれば、新年ムードの落ち着きと共に、その時抱いた目標や抱負も薄れていき、忘れていってしまいます。

これは一時的な影響を受けただけなので、ある種当たり前の結果であると思います。

ホメオスタシスにおける「コンフォートゾーン」

この新年の抱負の挫折、ではこれが、「一時的な影響」ではなく「継続的な影響」だとすれば、どうでしょうか?

例えば、世間のムードではなく、自分の中で(こんな人になりたい)というロールモデルを見つけ、その人の仲間に入れてもらって、定期的に話を伺ってみたり、その人の元で働いてみたり、メンターになってもらって困ったときに相談してみたり、等と継続的な関係性が築けたら、いかがでしょうか?

ひとはホメオスタシスによる、元に戻す調整機能はありますが、そのホメオスタシスには「コンフォートゾーン」という、もどるべき快適な場所があります。

しかし、継続的な影響を受け続けると、少しづつ、本来の楽であった「快適な場所」から、現在行っている習慣の場所へ、コンフォートゾーンが移行してくれます。

このコンフォートゾーンの移行が完了すれば、習慣が変わります。

ひとは外部から大きな影響を受けます。だからこそホメオスタシスという調整機能が備わっているんです。だから、知っているけど、できない状態であれば、それはコンフォートゾーンが移行されるまで意識的、かつ継続的に習慣を変えていっていないことが原因であり、その習慣を変える為には、目標とするべきロールモデルをみつけ、その人の考えや行動をまねすることが一番早いかなと思っています。

僕の結論

「知っているけどできない」状態は、自分自身が怠惰とか、そういうことではなく、そもそも備わっている脳の機能なので、もし、挑戦しようとしてもできない。3日坊主で終わってしまう。という方々も、変に自分を否定しないでほしいなと思っています。

大事なことは、この脳の機能を理解し、適切な対応や行動がとれるかどうかだと思います。

①考え方を変えるのではなく、具体的な行動を変えてみること。

②継続しやすい環境をつくること。

この2つが、「知っているけど、できない」状態から抜け出す鍵なのかなと思いました。

僕自身も今年は読書数を年間180冊という目標を掲げましたが↓

「読書量」と「時間」~2021年の目標~

具体的な行動を見直して、こちらのブログでも進捗などを報告しながら、自分自身に良い影響を与え、頑張って達成しようと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA