【サイフの穴をふさぐには】給料の本質は、労働力の再生産コストである【マルクスの資本論】

今回はこちらのご紹介

著者:オロゴン氏

税務監修:大河内薫氏

「サイフの穴をふさぐには?」を基に、「給料の本質」に関してご紹介していきます。

「サイフの穴をふさぐには?」

本作のザックリとした流れは、次のとおり。

◇サイフの穴はどこにある?

~知っておくべきお金のルール~

⇒奨学金の本質

⇒給与明細の見方

⇒税金・社会保険料・福利厚生制度の知識

◇サイフを狙う、黒い影

~知らなきゃハマるお金の落とし穴~

⇒インターネット上の詐欺

⇒クレジットカードの落とし穴

⇒悪名高き連帯保証人

◇サイフの穴をふさぐには?

~お金に困らず生きていくために~

⇒この世界のルール

⇒お金にお金を稼がせよ

⇒押さえておきたいふるさと納税

⇒自分の身は自分で守る

こちらの作品の税務監修を手掛けている大河内薫さんは、

YouTubeでも税金関係の情報をわかりやすく発信されている、人気YouTuberでもあります。

僕も初めて自分で確定申告を行ったときに、大河内さんのYouTubeにお世話になりました(笑)

その動画は簡潔でわかりやすい編集であったので、よかったですが

こちらの本も、わかりやすさに重点を置いている

お金関係の入門書的な本といえると思います。

本作は、お金を守る力を育む入門書

僕たちが生きていくうえで、土台として必要で、非常に大切な存在である「お金」

本作はそんな「お金」に関する内容ですが、

読んですぐに実践しやすい

「守り」の部分にフォーカスしており、

ストーリー形式で、お金や社会のルールをわかりやすく伝えている内容となっています。

働いても働いても、お金が貯まらない理由

サラリーマンなどの労働者が受け取る給料だけでは、そもそも「豊かになりにくい理由」が隠されている。

なぜなら、「給料の正体」「労働力の再生産コスト」であるからである。

この考え方は、「社会主義の生みの親」といわれているマルクス経済学者が資本主義を徹底的に研究して、提唱したものです。

「働いても働いても、お金が貯まらない」理由は

給料の正体が「労働力の再生産コスト」という点に隠されていると考えられるだろう。

労働力の再生産コスト

◇労働力の再生産コスト(本作抜粋)

毎日働くための労働力を回復させるための費用。

 

ようするに、毎日元気に働いてもらうために、ご飯食べて、睡眠とって、適度に遊んでリフレッシュしてもらい、消耗した労働力を回復させるためのコストとして支給されている。

マルクスの資本論で考えると

「働いても働いても、お金が貯まらない理由」は、

そもそも給料が、お金持ちになってもらうために支給されているものではないからといえる。

少しずつ給料が上昇する理由

勤続年数や役職が上がるにつれて、少しづつ給料が上昇するのも、次の説明で成り立つことが考えられる。

●責任が増える

●仕事量やストレスも増える

●加齢による体力(回復力)の低下

つまり、毎日元気に働いてもらう回復コストが、年々増加しているから、

比例して回復費用も上昇しているのである。

お金が貯まらない理由は、構造上の問題

マルクスの資本論上「給料」は、

「仕事で疲れたあなたの労働力を回復させるコスト」となる。

経済的に豊かになりたければ、

この構造から少しづつ抜け出さなければならないといえるだろう。

資本主義社会には、労働者と資本家が存在する

サラリーマンは、「労働力」を企業に売ることで、「給料」を得ている。

企業側の立場で考えると、企業は給料を支払うことで、より大きな富や価値を生んでいることとなる。

資本主義社会はシンプルで、登場人物は基本的には2種類だけ。

資本家と、労働者である。

したがって、もし現状が厳しく、変化したいと思うのであれば、

資本家を目指すのが一番はやいと著者は語る。

お金でお金を生んでみる

いきなり資本家になろう。

そう言われても、何をしたらいいかわからないし、ハードルも高そうに思える。

しかし、資本家へのステップは、小さく始めればそれほど難しくはない。

「労働力を売る」だけではなく、「お金がお金を生む仕組み」を作っていけばいいからだ。

少額でいいから、株や投資信託などを初めてみてもいいし、

どうしてもリスクが苦手というなら、国債でもいいと思う。それでも、銀行の金利よりは高い。

国債もこわくてできないというなら、なぜ日本に住んでいるんだ?という話になってくる。

ちなみに、手堅く資産運用をしていくと、一般的に5%くらいのリターンといわれています。

例えば100万円を運用しても、税抜きでも年間5万円しか増えません。

月々4000円ちょっと。

微々たるものかもしれませんが

それでも労働所得の外から入ってくる収入は、うれしいものですよね。

また、資産運用の良いところは、やればやるだけ、

「これだけ預けても、このくらいしか貰えないのか。もっと大切に扱わないと」

という感情にもなり、お金との向き合い方を改める、いい機会にもなります。

お金の本を読むと、資産運用は必ずおすすめしている

お金関連の本は、本当に数限りないほど存在している。

これだけ多くの本が出版されているジャンルということは

「お金」は、それだけ多くのひとを悩ませる問題なのだということが理解できる。

また、ひとたびお金関係の本を開いてみると、

非常~に高い確率で、「投資をしよう」という流れになる。(もれなく本作もそうであるように)

日本ではまだまだ投資に対する抵抗感も強いですが、

時代は資産運用が前提になりつつあるように感じています。

今回ご紹介した作品は、

数あるお金関係の本の中でも、

非常に読みやすく、

また実践しやすい「お金の守り方」の指南書なので、

少しでも興味を抱いた方は、

まずはこちらの本から読んでみるのもいいと思います。

みなさまの人生に、少しでも良い影響が生じればなによりです(*^^*)おしまい

 

 

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